モノクロで漫画を描くにあたり、色々勉強中です。
その中で自分の中で見やすい画面と見にくい画面の漫画を比較して見えてきたことを書いています。
最近はほとんどデジタルで細部までよく見えるので、書き込んじゃう作家さんが多いですが、むしろ白背景を意図的に作ることで作者にも読者にも比較的負担が軽くなるんじゃないかと思ってる。
個人的に画面が見やすい、読みやすいと思っている作家さんをあげてみます。
鋼の錬金術師 これは私の中のバイブル 画面に無駄がなく演出もすごくて、
イノサン こちらはねえぐいくらい書き込んでるんだけど(背景は写真の線画を抽出だった気もするけど)その分コントラストでなんとかしてる。背景が暗くなる場合は人物は白く、人物が黒い服を着てる場合は背景は白くみたいな印象でした。 書き込むならコントラストを意識だね
ベルセルク えげつない書き込みで知られるベルセルクも別に読みにくさは感じませんでした。理由はイノサンと同じで、背景と人物をコントラストで対比してるせいかなとか。
逆に読みにくいなと思った漫画に共通すること
背景を描き込みすぎている 最近は書き込みがあればあるほどいいみたいな風潮ですが、その結果画面全体が薄くメリハリがないおかげで目が滑るみたいな作品も増えている気がします。特に白い背景を恐れて全部のコマの背景を書いちゃう作品さん。結構読みにくかったりします。白を恐れない方がいい
線が細い 繊細なイラストは美しくていいのですが、漫画にすると読みにくかったりします。背景のせんとかぶるからかな。そのあたり難しいです。
中間色がない モノクロで中間色がない場合もちょっと読みにくかったりします。間にグレーは1つくらい挟みたい感じ。あるいはハッチングね。
瞳がボケてる 最近瞳の輪郭をぼかす手法が流行ってますよね。繊細でいいなと思う反面間違えると絵がボケた印象になっちゃう気がします もしかするとまつ毛とかでメリハリをつけるといいかもしれないのですが。キャラクターの目って作品の印象に直結しちゃうので、そこらへん難しいなと思いました。ある大御所が新作の伸びが悪くで悩んでた時に、同じ漫画家に「瞳をかけでかくしろ」みたいなことを入れて実践したら売れたみたいな話ありましたよね。あれもしかして瞳ってめっちゃ重要じゃね?って描きながら思っています。一方のワンピースはルフィの目点だもんな。あれもなんか解説されてたけど忘れてしまった。難しい瞳。
何を隠そう私も瞳代の苦手でいつもグラデで誤魔化すけど、モノクロだと書き込みが命になりそう。
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